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zoom RSS VWポロ’97(車遍歴39歳〜)

<<   作成日時 : 2008/05/19 07:49   >>

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静岡県の菊川町(現在の菊川市)にある工場へ転勤して3年近く経った頃、体調を崩した事を理由に厚木本社へ戻してもらえる事となった。引越しにはキャラバンが思いがけなく重宝した。そのボロボロのキャラバンで、津久井にある旧知の方が経営するガソリンスタンドへ寄った。元々ゴルフポカール車両のオーナーだったその人はお金持ちであり、当時も外車だけで3台所有していた。

僕が乗っていったキャラバンがあまりにもボロいので気の毒に思ったか、自分の所有しているVWポロを100万円で譲ると言ってくれた。1年落ちのポロがその値段なら格安だし、引越し貧乏になった身の上でも何とか都合の付く金額だ。トランスポータ用に買ったキャラバンが勿体無い気もするが、いつも行く2輪のメンテ工場に相談したら、ポロにヒッチを付けて、トレーラを引っ張れば良いというアイデアをくれた。トレーラは、必用な時後輩から借用出来る事となった。カートはメンテ工場併設の貸しガレージに預ける事とした。カート2台プラス工具箱やら何やらで結構な荷物になってしまうのだ。

名義変更時には所得税もかからないという。窓口の方の話では「ちょうどギリギリのところなんですけどね〜」という事だ。大変有り難かった。嬉しい!

譲ってくれた人はポロの後継車種として当時発売なったばかりのメルセデスAクラスを購入するという。その他SLKとBMWの7シリーズを所有していた。何とも羨ましい限りだ。

ポロの第一印象は、回らないエンジンだという事。前オーナーが付けた太いタイヤのためと、ホイールベースが短い事による乗り心地の硬さも気になった。
しかし、走行距離も短く、ドイツ車特有の新車の香りが残る室内や、ドアの閉まり方、シートの硬さ、ソリッドの赤のボディも魅力的で好感が持てた。
エンジンは前時代的な代物だ。トルクは有るが今どきの車では珍しい位に回らない。ある意味乗りやすいとも言えるが、メルセデスのディーゼルエンジンのピックアップの良さに慣れた身にとっては少々不満が残った。乗り心地については、あと10歳以上若ければ我慢が出来ただろう。スポーティな運転をしたい時は意のままに操れて楽しかったのだが、既に安楽なクルマに慣れた身にとっては少々キツいのだ。元々小さな車が好きなのだが、ポロの硬さ(ノーマルでは無いが・・・)にはちょっと閉口した。
日本車に対抗してという訳では無いかも知れないが、コストダウンの為の工夫があちこちに見られ、興味深かった。特に感心したのは、リアのロアアームだ。プレスの鋼板を2枚重ねた構造なのだが、左右併せて4枚のその鋼板は全て同形状だった。何と面白い工夫を考え付く物かと、非常に感心した。

トレーラヒッチは、ガレージの社長がベルギー経由で個人輸入してくれた。小さいポロにヒッチをつける人など日本にはそう居ないだろう。取付を終えたヒッチは、Rバンパー下のスカートの下からニョキっと生えていて、まるで男性のお○○○○のようにグロテスクな感じだ。良く言えばユニークか?本国仕様の純正品としてはバンパー一体の物も有ったようだが、当然高価になってしまう。

トレーラを付けて運転してみる。動き出す際にちょっとミシっとボディが歪むような音がするが、動き出してしまえば案外スムースだ。高速では140km/hでも走行出来た。ただ、後輩の話ではあまり高速だとトレーラが振り回されるようになり、とても危険だという事だった。後に実際僕も、トレーラが「ドリフト状態」になるのを体験したが、非常に怖かった。その他、一番の欠点は、バックがすごく難しい事だ。短いホイールベース同士なので特に難しいのだそうだ。下手をするとポロとトレーラの角度が90度近くまでになって、ぶつかってしまいそうになる。後退する必要が有る時は、トレーラを外して手で押す事にした。その方がずっと簡単で確実だ。メンテ工場には大きなキャンピングトレーラも有るのだが、ボディの剛性の為か、パワーの為なのか、ATに負荷がかかるからか「それは引けないよ」と言われてしまう。バック出来ないのでどちらにしろ叶わないだろうが、ちょっと残念な気もする。

ポロにも友人達を乗せてあちこち行った。特に仙台には何度行っただろうか?年に4〜5回は行っていた。4人プラス2泊分の荷物を積み、東北道を全開で走った。一般道では硬すぎる足回りも、4人乗車の高速道路ではすこぶる快適だった。冬は荷物が多くなるので、リアウインドウあたりまで山積みだったし、レッグスペースも充分とは言えなかったが、仙台まで大したストレスも無しに行く事が出来た。行った事は無いが、ヨーロッパなどではポロなんかもこんな風に使われているのだろうなと思いながら走った。

タイヤも減り、ショックさえもヘタり始めた。少しでも乗り心地を解消すべく、タイヤはミシュランのMXV、ショックはビルシュタインを奢った。スプリングも購入したが、それまで取り付けてあった物と同じだった。
鈍感野郎なのでショックの良さはあまり実感出来なかったが、タイヤはやっぱりミシュランが良い。だがその年の大晦日に、フロントの2本がペシャンコになっているのを発見!忘年会の後のかなり遅い時間だったのだが、いつものメンテショップに電話してみると、まだ居るではないか!行ってみたらニーラー(レース用のサイドカー)を組み立てている。何ともいろんな事をやる人だ。代車の軽トラを借りて、感謝しながら退散する。
タイヤは既にサイドウォールまで減っており、そのまま使用は出来ないという。泣く泣く新品をもう2本買う羽目になった。最近のタイヤはすごく扁平しているので、空気圧の変化に気がつきにくいのだ。なるべく気をつけるようにはしていたのだが、この時の原因はバルブに入っている「虫」と呼ばれる小さな部品だった。つまらない事が原因で大きな出費となった。アルミホイールが古くなったら、バルブを交換しないと駄目なんですね〜!

ポロは、今まで乗った2台に比べ、トラブルが多かった。ヒーターブロアーのスイッチが故障した際には3万円程かかっただろうか?その他、大きなトラブルでは、ステアリングの軸方向のガタ。それがやっと直ったと思ったのだが、暫くしてまたガタが出始めた。聞けば双方のトラブル箇所はそれぞれ違うのだとの事だったが、何にしてもステアリングがガタつくのはあまり嬉しくないものだ。

サイドウィンドウは、フロント左右とも落ちてしまった(外れて下に下がった)事がある。最初に右がなったのだが、左もなった時はさすがの僕もがっかりした。3ドアで窓が大きい為、重量があるのと、ポロのショックが硬かった事、窓を半開にして走る事が多かった為と思われる。メンテ工場の社長の話では、最近の車はグラスエリアが広くなった為、国産車でもこのようなトラブルが出る事が有るという。「窓はなるべく全開か、全閉で使った方が良い」との話だったので、以後は気を付けるようにしている。パワーウィンドウ巻上げ用のワイヤーも壊れた。これも高価だった。軽量化の為なのだろうが、以前のドイツ車には無いようなトラブルだ。
その他、エンジンマネジメント用のコンピュータが熱に弱く、夏場に高速を走った後、ランプウエイを下りたところの交差点でエンジンストールする事が度々有った。結局この障害は最後まで直らなかった。コンピュータユニットを交換したりと、いろいろトライしてもらったのだが駄目だった。他の車でも同様の症状がみられたようで、欠陥ではないかと思われる。我が家のクルマは初期に導入された型の為、特にトラブルが多かったのだろうか?
クレーム関連のメンテは、相模原市内のDUOでやってもらった。購入先ではない所なのに、非常によく面倒を見てくれた。だが、国産車に慣れた人が同様のトラブルを経験したら、もうVWは買わないだろうなと感じた。私の知る限りでも、2人の女性が「マイナートラブル続き」が嫌でVWを手放した。欧州車を愛する者としては非常に悲しい事だが、これが現実なのだろう。現在はもう少しクオリティも上がっているようだ。相模原近辺でもトゥーランやパサート、トゥアレグなどを良く見かけるようになってきたし、BMWなどは最早珍しい存在とは言えなくなった。昔とは勢力図が随分変わったようだが、外国車が増えるのを見るのは嬉しい事だ。まだまだ外国車やその生産国から学ぶべき事は多いと思う。ユーザーもメーカーも、良いクルマとその文化を育んでいって貰いたいと切に願う。

43歳になって、僕にも結婚の期が訪れた。結婚後は嫁さんのスプリンターカリブと2台所有する事になったのだが、1年後に長男が生まれた後は、主にカリブで移動する事が多くなった。車検やタイヤの交換時期が近くなったのと、ポロでは家族での移動が難しい事もあり、車の買い替えを考え始めた。

そんなある日、友人のオペル・ザフィーラを見せてもらった。嫁さんはスライドドアでウォークスルー可能なワンボックスタイプを切望していたのだが、僕はまだまだクルマにfun to driveを求めたかったので、何とか妥協出来るクルマを探していたのだが、ザフィーラを見た帰り道、家の近くのスバル中古車センターで、ザフィーラの兄弟車であるスバル・トラヴィックを見つけた。さっそく試乗に行くが、思ったよりずっとしっかりしており、外国車の味わいを良く残していた。新古車のため価格も非常に安く、お買い得だ。嫁さんのOKも出たので、次のクルマはこれに決める事になった。

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ポロはたったの9万円で、買取屋に引き取られていく事となった。酷使された車なので、ある意味妥当な金額なのかもしれない。いろいろな思い出が残る、我が愛車が引き取られて行く姿を見ながら、何となく寂しい思いが残った。

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